2013年8月17日土曜日

初めて転けた時のこと


ある日ボクはRZRで山岳コースを走っていた。googleマップによると県道沿いに行けば温泉地があると言う。 しかし進めば進む程道は狭くなって行き、とうとう車がすれ違えない程の道幅になってしまった。「まいったなぁ⋯⋯⋯けどここまで来たらしょうがないか。」と見通しの悪いカーブではクラクションを鳴らしつつ走っていると、向こうから白いセダンが。
 ゆっくりと道の端によってやり過ごそうと思ったところ、端により過ぎてしまい、足を取られてしまった。枯れ葉が積もってわからなかったが、端の方は未舗装だったのだ。土にタイヤが埋まってしまい、とっさの事でどうしようも無く、ゆっくりと倒れて行くRZR。



『バタン』



 やってしまった。ゆっくり横倒しになっただけなのでエンジンは回り続いている。オイルもガソリンも漏れていない。
 振り向くとセダンは
さっさと行ってしまい、「アンタの所為にする気はないけどチョット助けて欲しいんだぜ。」と泣きそうになりながらRZRを起こ
す。
 大したダメージは無さそうだな。横倒しくらい、家のガレージで何度もやらかしてるし。⋯⋯⋯おや?
 右のミラーがありません。折れてしまったそうだ。右のミラーは無いとダメなんじゃなかったか、イヤ、緊急時だから問題ないか。ここまで来たならしょうがない、このまま行こう。

 と言っても端により過ぎたバイクは、起きたは良いが動かしようが無い。どうしたものか。まぁ慌てる事も無いだろう。ゆっくり行こう。
 すると向こうから国産アメリカンに乗った男性がやってきた。
「どうしたの?こけたの
?怪我は無い?」
「土に足を取られて⋯⋯⋯大丈夫です。○○温泉はこっちで合ってますよね?」
「ミラー折れたの?大丈夫?一緒に行こうか?」
「いや、ここまで来たんで温泉行ってきます。一人で。」
 ここはその男性の面倒見の良さとバイク乗り同士のシンパシー。親切な彼の後ろに付いて行く事に。狭い道を抜けたところで礼を言って別れ、潰れた売店か何かの前に停め、状態を見てると。マスターシリンダーのメスネジ部がポッキリ。セパハンが当たってタンクには小さなへこみ。この程度で済んで良かった一方で、
「別にミラーが一本無いだけだし、せっかくここまで来たんだから温泉まで行きたかったんだけど⋯⋯⋯けど人の親切を無下に断る
訳にもいかないしなぁ⋯⋯⋯」
 有難迷惑と言っては失礼ですが、ホントに平気だったので⋯⋯⋯

 帰り道は、ミラーが折れて悲しかったけど、天気が良いのと風が気持ちよかったのと、何より人の優しさに触れた事もあって、とても良い気分で帰りました。

 RZRのブレーキマスターシリンダーはミラーステーと一体なので、丸ごと交換かと思いきや、キタコのミラーホルダーがあれば右にもミラーが装着出来るとのこと。


 結局次の日に2りんかんへ。YAMAHA車は逆ネジなので、変換アダプターも別途購入。


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